- しょうじん
- I
しょうじん【傷人】人を傷つけること。IIしょうじん【匠人】大工。 また, 職人。 たくみ。IIIしょうじん【声塵】〔仏〕〔心を汚す塵(チリ)の意〕耳に入る音声。IVしょうじん【小人】(1)幼い人。 こども。→ しょうにん(2)器量の小さい人。 人徳のない人。 小人物。(3)身分の低い人。 こもの。
「~の家のむすめ, 慎みて身をもてかろがろしく人にゆるす事なかれ/十訓 5」
(4)男色関係で, 若衆。 美童。「~, 気の毒ここにきはまり/浮世草子・一代男 1」
(5)こびと。~閑居(カンキヨ)して不善をなす〔大学〕小人{(2)}はひまでいると, とかくよくないことをする。~窮(キユウ)すれば斯(ココ)に濫(ラン)す〔論語(衛霊公)〕小人{(2)}は窮乏に耐えられないから, 窮迫すると罪を犯す。~罪(ツミ)無し玉(タマ)を懐(イダ)いて罪有り〔左氏伝(桓公十年)〕小人{(2)}であっても最初から罪を犯すものではなく, 分不相応な宝を持つと, 罪を犯すようになるものだ。~の過(アヤマ)つや必ず文(カザ)る〔論語(子張)〕小人{(2)}はあやまちをおかすと, その場をつくろい, かざろうとするばかりで, 以後のおこないを正そうとはしない。~の勇(ユウ)⇒ 匹夫(ヒツプ)の勇Vしょうじん【承塵】貴人の御座所などで屋根裏から落ちる塵を受けるために, 室の上方に板・蓆(ムシロ)・布などを今日の天井のように一面に張り渡したもの。VIしょうじん【消尽】すっかり使い果たすこと。VII「金はすでに~してしまった」
しょうじん【焼尽】すっかり焼けてしまうこと。 残らず焼きつくすこと。VIII「大きな建物を~するには時間を要した/土(節)」
しょうじん【生身】〔仏〕(1)父母によって生まれた人間の姿。 凡夫の肉体。(2)仏・菩薩が人間の姿をとって現れたもの。IXしょうじん【精進】(1)〔仏〕 肉食をやめ, 菜食すること。(2)〔仏〕 戒律を守ったり, 禁忌を避けたりして心身を清らかに保ち, 信仰に励むこと。(3)〔仏〕 ひたすら仏道修行に努め励むこと。 また, そのような心の働き。→ 六波羅蜜(4)そのことだけに心を集中して努力すること。「芸道に~する」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.